講  演  会
<オオカミが日本の自然を救う>
講  師吉家世洋(よしや くにひろ)氏(科学ジャーナリスト)
場  所八ヶ岳自然ふれあいセンター
日  時2004年 6月 20日(日) 14:00〜15:30
天  候
参加人数37名

日本の森林に何故オオカミが必要か? 今回は科学ジャーナリストの吉家世洋さんにオオカミの復活プロジェクトについて語っていただきました。

自然界では生態系の頂点に位置する動物(頂点種)がいなくなると生態系は崩れていきます。森林生態系の頂点種がいなくなると草食動物が増え、 その結果、草がなくなり木が枯れ、自然環境の荒廃が進みます。森林生態系の頂点種はオオカミで、日本では明治から大正にかけて 餌となるシカの乱獲や伝染病や狩猟などで絶滅しました。このため日本の自然環境の荒廃が進みました。

 この荒廃した自然環境を元に戻すためオオカミを森に放ち、森林生態系を回復させる試みが始まっています。 東京農工大の丸山教授が提唱しているオオカミ復活プロジェクトです。欧米ではオオカミ復活とそれにより自然が蘇った例がいくつも報告されていますが、 日本では欧米に遅れること十数年、今後、政府・自治体・その他関係している人たちへの理解を得るなど、いくつかのハードルがあります。

 日本ではオオカミは人に害を及ぼす猛獣というイメージが強いようですが、オオカミは人を襲うことはほとんどなく、 しかも自然の生態系を維持してくれる環境の管理者だということが今回の講演でよく理解できました。



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受付を担当する梅津さんと五十嵐さん 司会は大作副代表です。
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講演会に先立って挨拶する齋藤代表 会場に集まった会員たち
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にこやかに挨拶される講師の吉家世洋さん
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オオカミは自らの個体数を調整しつつ餌にしている草食動物の絶滅を防ぐ役割も果たしています。 田畑をシカ,イノシシ,サル等の被害から守ってくれる存在として、 オオカミは信仰の対象となっていました。
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野生化したヤギの食害で草がなくなり荒れ果てた島。 土が海に流れ出し、海の生態系をも破壊しています。 シカの食害等が引き金になって枯死が
進む吉野熊野国立公園・大台ケ原の
原生林
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質疑応答
オオカミを放す地域や人を襲う危険性等についての質問がありました。
自然荒廃が進んでいる日光や吉野熊野国立公園が有力候補地。 又オオカミに咬まれた被害は年間世界で数件で犬の数百万件に比べて非常に少ないそうです。

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