タイトル
[ 樹木・山野草観察会 ] 材木尾根(権現岳古道)を辿って
(八ヶ岳自然講座第3回 森林環境教育推進事業)
日  時2012年9月8日(土) 8:30〜14:30
天  候曇り
参加人数27名
コ ー ス天女山駐車場1,540m→ 天ノ河原1,620m → 馬頭観音1,800m
→ 1,900m地点→ 馬頭観音→ 天ノ河原→ 天女山駐車場


八ヶ岳自然講座第3回は、田中智先生をお迎えして、材木尾根で行われました。まず初めに、先生からコースの説明。 権現岳へは、天ノ河原から直進のコースが一般的であるが、西側に中尾根、権現岳古道である材木尾根(題目尾根とも呼ばれる)が あることを教わり今回はこのコースを辿ります。

次にトウヒ属について。八ヶ岳にはトウヒ、ヤツガタケトウヒ、ハリモミ、ヒメバララモミ、イラモミの5種があり、 「モミ」とつくがモミ属ではなくトウヒ属であること。モミ属は球果がバラバラになって落ち、いわゆる松ボックリにはならないことなど、 トウヒ属の特徴、分布などを教わりました。

歩き始めてすぐに、ノハラアザミ、コウゾリナ・・・と花が続きます。アザミ属最大のフジアザミが見えてきて天ノ河原です。 ここから左に折れて、観音平へ続く八ヶ岳横断歩道を歩きます。道はどんどん下って、甲川の源流近くを通ります。 途中トウヒ属の巨木を見せていただきました。トウヒ属がこれだけまとまってはえているところは、八ヶ岳をおいて他にはないそうですが、 ヤツガタケトウヒで100本程、ヒメバラモミはわずか10本ほどだそうです。サラサドウダン、トウゴクミツバツツジも大木が続きます。

馬頭観音からは登山道が消えます。樹林帯、ザレ場を何度か繰り返して、1900m地点に到着。 途中オオビランジが華麗な花を咲かせていました。コバノコゴメグサは、小柄な体からは驚くほどの大きな白い花をつけていました。 色鮮やかなママコナ、タカネマツムシソウにも出会えました。

昼食後、さらに上の地蔵尊、鉄剣(2,106m)を経由、通常ルートを下りてくる健脚組と、元来た道を引き返す組とに分かれました。 天ノ河原には、健脚組の方が先に着いていました。天気予報よりもよいお天気で、時折薄日も射す中、あまり暑い思いもせずに歩きました。



写真1 写真2 写真3

今日の案内は植物研究家の
田中智先生

大きなアザミのフジアザミ

アキノキリンソウ

写真4 写真5
ミヤマモジズリ
写真6

ヤツガタケトウヒ

馬頭観音

写真7

天の河原で記念撮影

写真8
コバノココメグサ
プレートで判りやすく説明
写真9 写真10
華麗なオオビランジ

上のほうが
ヤツタカネアザミ


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