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不思議な羽と翼の仕組み
 
講  師山路 公紀さん(日本野鳥の会バードウオッチング案内人)
日  時2015年1月16日(金曜日) 10:00〜12:20
天  候
参加人数27名
場  所八ヶ岳自然ふれあいセンター



前日降った雪で開催が心配されたが、除雪もしっかりされ、無事開催の運びとなりました。 山路さんには約2年前に「不思議な羽の仕組みとしおり作り」の講演を頂き、もっと詳しく聞きたいとの要望が多くありました。 今回その続編としてマイロスコープ等を駆使し、飛行機などとも対比し詳細かつ分かりやすく解説頂ける機会をもちました。

前半は羽毛とその機能の題で鳥の特徴である羽毛の説明です。 羽毛は正羽という軸と枝がある構造の羽と地肌に近く軸の無い保温の役割を果たす綿羽(ダウン)その中間的な半綿羽がある。 正羽の羽枝にはフックがあり互いに連結しで全体を板状の羽弁となりいわゆる翼として機能します。
鳥の特徴であるカラフルさを演出する羽の色について、羽毛の色は色素によるもの以外に構造色という色素によらず プリズムのような構造を持つことで色をだす鳥がいる。金属的で鮮やかな色のカワセミ、オオルり、ルリビダキなどです。

後半の飛翔について人間は鳥の模倣から長い間さまざまな工夫をしたが上手く行かなかった。 推進力と浮かび上がる(揚力)を分けた飛行機の形ができてから飛躍的に発達した。鳥は基本的には内翼で揚力を外翼で推進力を得て、 しなやかかつ複雑な飛翔を可能としている。

沢山の実物の羽を使い、マイクロスコープで拡大した画像、顕微鏡での観察、パタパタ飛行機や鳥の飛翔する動画のスロー画像など、 沢山の教材を用いてとても分かりやすい講演でした。

Q&Aでも多くの質問があり、時間が大分超過しましたが、皆満足の講演会となりました。




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前日の雪でかなりの積雪

今回のメニュー

講師の山路公紀さん
沢山の専門書を参考に

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正羽の説明

顕微鏡で羽の構造を観察

マイクロスコープで拡大

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マイクロスコープの拡大画面

代表的な構造色カワセミの羽

会場の様子

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パタパタ飛行機を飛ばしてみる

パタパタ飛行機スロー動画

先人の様々な努力の先に
ライト兄弟の成功があった

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アオサギの羽

人と鳥の骨格対比
次列風切が腕、初列風切が手

次列風切(内翼)が揚力
初列風切(外翼)が推進力


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