樹木観察会 (西岳でヤツガタケトウヒをみる) | |
日 時 | 2015年11月7日(土曜日) 9:00〜16:20 |
天 候 | 晴れ |
参加人数 | 9名 |
コ ー ス | 西岳登山口―不動清水―標高1600m付近まで登山道及び 林道歩き 歩行距離約8km |
今回はヒメバラモミ保護管理調査事業委員の田中先生の案内で、晩秋の西岳山麓にヤツガタケトウヒ、ヒメバラモミをみる樹木観察会です。 入山に先立ち、氷河時代は繁栄したが、現在は競争相手の少ない石灰岩地帯や標高1200〜2000mに生き残っているという変遷、 トウヒの特徴など詳細なお話を伺いました。 西岳登山道沿いに不動清水まで上る途中、嘴が交差している特徴のあるイスカの群れに出会う。 登山道をはずれ林道を進むとヤツガタケトウヒの保護林(林木遺伝資源保存林)に到着。林業技術開発に重要な遺伝資源として恒久的にに保護する天然林で、 一般は立ち入り禁止の所ですが、今回はとくべな許可を頂いて観察させて頂きました。保護地区の中で幼樹が育っているのを確認しました。 少し下った場所でヒメバラモミの自生地も観察し、いずれも長い時間をかけて生育する樹種であり、見守ってゆく必要性を感じました。 日本固有の針葉樹で第四紀の氷期では代表的森林構成種だったものが、現在では八ヶ岳地域に30本ほどしかなく絶滅危惧植物にリストされており、 ヒメバラモミのクローンを南アルプスと八ヶ岳地区から約70の穂木を採取し2か所の「ヒメバラモミ遺伝資源林」で大事に育てられています。 山奥でこのような事業が行われている事は知りませんでした。またその事業が事業仕分けにより、継続しなくなったとの事、 一過性でない息の長い活動の重要性と難しさを知らされた一日でした。 |
トウヒの解説をする田中先生 |
氷期からの変遷 |
絶滅危惧種の位置づけ |
イカス、雄 |
イカス、雌 |
不動清水を後に |
晩秋に目立つイボタヒョウタンボク |
ヤツガタケトウヒ番号が振ってある |
ヤツガタケトウヒ |
林木遺伝資源保存林にて |
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幼木はカバーされている |
カバーなくても元気な幼木 |
ヒメバラモミは一回り大 |
そびえ立つヒメバラモミ |
ヒメバラモミ遺伝資源林 |
遺伝資源林の事業説明 |