曇というよりは、今にも降り出しそうな空模様の中、国立天文台野辺山観測所前駐車場に16名が集まった。
まず、向いの矢出川公園。標高1342mにあり、貴重な植物の自生で知られる矢出川湿原を中心にした、1.8hの自然植生を生かした公
園である。石柱の上のコアカミゴケ(コケではなく地衣類)。ガガイモの花(八ヶ岳ではイケマはよく見てもガガイモを見ることは少ない)。
ツリガネニンジン、オミナエシ、オトコエシ、アサマフウロと秋の花が続く。レイジンソウ、サラシナショウマ、シラヤマギク、サワヒヨドリ
と数えきれないほどの花々が咲いている。
続いては隣の筑波大学八ヶ岳演習林の、一般に開放された「恵みの森」の散策。自由に歩けるのはありがたい。コオニユリがたくさんの花を
着けていた。ヤマトラノオ、ミヤコアザミ、ホタルサイコも咲いていた。
最後にマツムシソウを見ようと、車でしし岩に向かった。矢出川公園では何度かマツムシソウを植えてみたそうだが根付かなかったらしい。
しし岩にはたくさんのマツムシソウが咲いていた。来年用の子苗もたくさんあった。土質か、ちょっとした気象の違いか、不思議である。
3か所を巡ることなったが、高低差もなく、色々見られて満足いく観察会となった。
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