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八ヶ岳自然散策

ブナの芽生え

【2008年3月】
ブナは日本では建築用材に使われなかったことから漢字では木で無いを意味する「?」と書かれる等、不当に低い評価を受けていました。しかし、近年ブナを中心とする広葉樹の効用が広く認められるようになり、秋田、青森県境の白神山地のブナ林が世界自然遺産に登録されたことによって世間一般の注目がブナに集まったことは、以前からブナのファンで長坂町の庭にブナを植えている私にとっても大変うれしいことです。
東京郊外の高尾山の山頂直下に灰白色の美しい姿で孤高にそびえ立つ高尾ブナ(通称)がありますが、晩秋の頃、その周囲を探し回ってブナの実を拾い集めました。集めたブナの実約二百個を水に浮かべて、底に沈んだ僅か三個の貴重な実をプランターに植えたところ、写真のように見事翌年春に発芽しました。(撮影:村上邦彦)
このページは、「 八ヶ岳ジャーナル」紙に寄稿した記事を掲載しています。
 
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