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八ヶ岳自然散策

八ヶ岳キバナシャクナゲ自生地

【2014年7月】
梅雨の晴れ間に硫黄山荘から横岳への稜線を登って行くとハイマツ帯の中に白い花が見え始め、 近づくと薄いクリーム色の清楚な花の群落が現れました。ハイマツと共生するかのように咲く群落はキバナシャクナゲでした。
キバナシャクナゲはシャクナゲでは一番高い所に生え八ヶ岳では標高2500m以上に群落をつくり、 国土地理院の地形図にもこのあたりが「八ヶ岳キバナシャクナゲ自生地」と表記され国の天然記念物に指定されています。
高山の強風や雪の影響を強く受け毎年ほんのわずかしか成長せず、 ここではハイマツ帯の中にやっと生きる場所を得ているようです。 ハイマツの緑の海に漂うように咲くキバナシャクナゲは周りのハイマツによって守られているように感じられました。(文:重田弘子 写真:重田友五郎)
このページは、「 八ヶ岳ジャーナル」紙に寄稿した記事を掲載しています。
 
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