里山を若返らせるための「萌芽(ほうが)更新」
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冬の山里でシイタケや薪炭の原木を伐採するチェンソーの音が聞え、山肌に切り株が目立つことがある。 原木は落葉広葉樹のナラ、クヌギ、カシが主である。
芽吹くまでは葉から発芽抑制ホルモンが供給されないため、切り株から複数の芽(萌芽、ひこばえ)が育つ。 萌芽は風や自重で切り株から剥げ落ち、虫や鹿に喰われ、更に仲間の優勢な萌芽に負けて自然淘汰される。 生き残った数本の萌芽が成長し、8~10年後には里山は再び緑豊かになる。
これを萌芽更新と言い、昔から山里の若返り手段とされている。後期高齢期(木)の里山の若返りの特効薬である。 他方、針葉樹は発芽し難いため植林更新が普通である。
写真は1年生の萌芽とチェンソー。
       (文・写真 佐波義友)