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八ヶ岳自然散策

八ヶ岳青ナギ

【2015年10月】
「青ナギ」と聞いて海の風景を思い浮かべるかも知れませんが実は、阿弥陀岳南稜へ通じる登山地点の名称です。 登山用語では「山が崩壊して草木が生えていない場所」と定義されています。元々は青々と木々が茂って「青ナギ」と呼ばれたのかもしれません。

 「青ナギ」へは、阿弥陀岳南稜への登山口の舟山十字路から立場山経由で約3時間半、展望の無い樹林帯の登りで汗をかき、 立場山を過ぎて間もなく明るく開け左右の斜面が大きく崩壊し、低木がまばらな「青ナギ」に到着です。 風が通り大変気持の良い場所で、右には、厳つい権現岳、正面には阿弥陀岳南稜の豪快な岩稜が迫ってきます。

 此の地点に立つと改めて「青ナギ」の意味を実感します。 八ヶ岳には此の外にギボシ、ノロシバ大ダルミ、ツルネ、ニュウ等、独特な名称があり興味が湧きます。
(文・写真 坂本 鋼治)
このページは、「 八ヶ岳ジャーナル」紙に寄稿した記事を掲載しています。
 
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