四十雀(シジュウカラ)

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餌場にくる野鳥の中で、四十雀(シジュウカラ)が愛くるしい。一つくわえてはちょっと離れた枝に移り、両足で挟んでついばむ。 ずんぐりむっくりのシメのようにひとり占めしないで、譲り合うようにも思える。

5月には巣箱で子育てをする。苔や毛布の毛羽で寝床を作り、ひながかえるとひっきりなしに夫婦で虫を運ぶ。巣立ってもしばらくはエサを与える。

あるとき、実りの重みで下向きに垂れたひまわりを四十雀がホバリングしながら見ていたが、やおら忍者のように絡みついて種をついばんだ。 そばでカメラのレンズを向けていた私に気づかないで。

四十雀は自然の摂理に従って生き、死んでいく。 私は、欲と抑のバランスをとりながら生きる。 しかし、節目節目を顧みればこれも摂理の中で生きてきたのか。 前を向いて歩こう。  (文・写真 高木 宥)