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八ヶ岳自然散策

ショウジョウトンボ

写真 【2019年7月】
猩々(しょうじょう)架空の動物。能で真っ赤な装束で着飾った猩々が舞い謡ったことから、赤色のものを指すことがあるという。
 
猛暑が続く中、我が家の池の側で全身まっ赤なトンボが逆立ちのポーズをしていた。腹部をグッと持ち上げているのは、 直射光を浴び続けているため、浴びる面積を少なくし、体温が上昇するのを防ぐためらしい。
 
その名のごとく、全身真っ赤なのはオスだけでメスは茶色をしている。オスは池の縁に、強い縄張りを持ち、パトロール飛行をする。 他のオスがそこに飛来すると直ちに追い払う。その後は、お気に入りの場所に、再び止まって警戒を続ける。 当然のことながら、メスの飛来にはおおらかである。交尾は数秒内で済ますらしく「おつながり飛行」を見かけることはない。 温暖化の影響が心配されるが今年の夏には見かけるチャンスが多いかも知れない。             (文・写真 岸田 はるみ)

このページは、「 八ヶ岳ジャーナル」紙に寄稿した記事を掲載しています。
 
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