【2022年2月】
冬の雑木林を歩いていると、目の前に色鮮やかな1羽の鳥が舞い降りてきました。黄色の羽毛が美しい、マヒワのオスです。
この季節、マヒワはよく群れでやってきてヤマハンノキなどの高い樹上の木の実をついばむのですが、
肉眼では点のようにしか見えず毎回苦労しながら双眼鏡で追っていました。
この日は思いがけず目線のすぐ先に現れたので内心驚きながら、そっと写真を撮らせてもらいました。
周囲に仲間の気配はなく単独で下に降りてきたようです。はぐれたのでしょうか?それとも水を飲みにやって来たのでしょうか?
想像を巡らせているうちに林の奥へと飛び去っていきました。野鳥を追い回すことなく、ふいに訪れる貴重な出会いを楽しみながら、
これからも彼らの営みを見守っていきたいと思います。
(文・写真 松岡 しずか)
(文・写真 竹内時男)