野辺山のベニバナイチヤクソウ群生観察会
日  時 6月10日(月)9:00〜12:10
天  候 晴れ
参加人数 会員18名 一般2名
コース  国立天文台野辺山駐車場〜南牧村海ノ口ベニバナイチヤクソウ自生地及びその周辺の道路沿い〜矢出川公園〜国立天文台野辺山駐車場
案  内 松橋結花 さん(のべやま山野草プロジェクト代表)



昨夜から明け方の雨が残ると思われたが集合地ではすでに雨が上がって程よい観察日和りとなった。
案内してくださるのは矢出川公園で植物の保護活動をしている「のべやま山野草プロジェクト代表」松橋結花さん。

車5台に分乗し、南牧村のベニバナイチヤクソウの群生地に向かう。
森の入り口でイケマを見つけ、イケマの葉の裏側にそれはそれは小さなアサギマダラの卵を発見。これがあの海を渡る美しい蝶の卵と思うと愛おしくなる。
アサギマダラの卵で盛り上がって先へ進むとすぐ、道の際から森の奥まで広がるピンクのベニバナイチヤクソウの群落が目に入った。1つ1つが自己主張してかわいいピンクの鈴を付けたような可愛い花が道の両側奥深く何処までも続く。
あんなところまでとおもう所にまでベニバナイチヤクソウの花で埋まっている。

サワフタギの花も満開でバックコーラスにハルゼミの声。一時間ほど楽しんで車で次のヒョウタンボクの観察地へ。
自生地青森県・岩手県と長野県のみに生育する白いお花のハナヒョウタンボクもお花の見ごろ。限られた土地にしかいないこの木が道路の際に元気に頑張っているのに驚いた。

10分ほど観察の後、次のケブカツルカコソウ自生地へ。これもまた道路わきに沿った歩道かと思うような空き地にクローバーに押されながら群生といっても1mほどで頑張っている。地味だがよく見ると茎に毛がふわふわして中に小さな花をつけている。可愛らしく、けなげだ。

予定していた、シロスミレ,ヒメイズイ探しは時間の関係でカット。11時ごろ矢出川公園に戻り、見ごろのレンリソウを観察して、松橋さんが取り掛かっているタルマイスゲの移植地を見せていただいた。
ここにはいないはずの水芭蕉を他に移して在来種で消えかかっているタルマイスゲを矢出川公園の中の湿地の一部に移植保護しているとのこと。面積はさほどでもないように見えるが、重機を使っての植え替え作業で、植物の状態を見ながらの湿地の水量の管理等、移植も簡単ではなさそう。本当に頭が下がる。

徒歩で天文台駐車場に戻り12:10解散する。




   



ベニバナイチヤクソウの群生 ベニバナイチヤクソウはもちろんピンク でもシロのベニバナイチヤクソウもある
アサギマダラの卵をみつけた 群生に感激 ついでに感激の写真撮影
青森県・岩手県と長野県のみに自生
ハナヒョウタンボク
ケブカツルカコソウ
和製スイートピー
レンリソウ
エゾノタチツボスミレ 移植されたタルマイスゲ



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