信濃境シダレザクラ里巡り
日 時 4月7日(月)10:00〜12:00
天 候 晴れ 風強し
参加人数 会員12名 一般3名
コース 信濃境駅前〜高森下平枝垂れ桜〜高森観音堂〜
信濃境神社→信濃境駅前
標高差40m、歩行距離2.4q
案 内 井澤武二さん
配布資料 【説明資料】エドヒガン、ヒノキ系、フクジュソウ、ヤマナラシ



晴れてはいるものの、北西の風が強く吹く信濃境の駅前に集合。
寒い日が続いて四日前の下見でまだツボミが固い状態だったので、今日の桜の開花は無理と判断。
「お花見ハイク」はあきらめ、目的を「早春の信濃境歩き」に切り替えのだけれど、集合場所での話題はもっぱら「わに塚の桜が満開」、「穴山あたりもきれいに咲いている」等桜の話が満開であった。

井澤さんから南八ヶ岳山麓に比し、信濃境は西向きで風が強く、気温も2度も低いので、桜の開花もその分遅いとの説明を受け、10時15分早春の信濃境歩き出発。

駅の駐車場すぐに右にアオダモの木が蕾を付けていた。左には白樺の木が数本。今がシロップのとり時だそうで白樺の木の切り口から出ている樹液も甘いそうだ。
駐車場突き当りの道路向こうにある木はヤマナラシ。葉の形から風が吹くと「サラサラ」と音を立てるのでこの名がついたそうだ。

道伝いの民家の庭のフクジュソウが立派だ。フクジュソウは2種類あって、フクジュソウと言われるものは少し赤みの強いオレンジがかった黄色の花。
もう一つのミチノクフクジュソウはレモンイエローの花だそうだ。
この辺のフクジュソウはレモン色っぽいのでミチノクフクジュソウと思われる。
この辺は庭先によく植えられているので自生というわけではなさそうとのこと。

信濃境はサクラだけではない。昔からそれぞれの家が庭に木を植え、奇麗に手入れをしてきたようで生け垣などもイチイやアブラチャンが植えられそれぞれ樹齢を重ねた木でそれなりの存在感がある。
ある民家に大きなコウヤマキが植えられていた. コウヤマキは世界三大庭園木だそうで手を入れなくても奇麗な木の形になるそうだ。
ヒノキなども生け垣に植えられていて、ヒノキとサワラの識別方法や木材の用途の違いを教えていただいた。
サワラの葉は先がとがっていて痛い。
ヒノキは何年ももつので建物の材料に。サワラは水に強いので桶などの水関係に使われる。

茅葺屋根の家も何軒かあり、その内の一軒の茅葺屋根の家の手前を右に折れるとフクジュソウが咲く石垣の上にあるのが樹齢300年といわれる観音堂のシダレサクラ(エドヒガン)である。
300年の貫録を持ち大きく枝を広げて威圧的でもあるが、根が十分に伸ばせず、人に踏まれることも多いこのサクラは、大分衰弱が目立ってきており、南側の幹には大きなキノコがたくさん生えてきていて少し痛々しい気がした。
観音堂は茅葺のお堂で、ご本尊は千手観音だそうだ。

ここからは下りの道で、花の見ごろを迎えたコブシを右に、ニワトコの木を左に見てなだらかに下っていく。
左に御柱が見えると信濃境神社はもうそこだ。

神社の正面近くの陸橋で線路を超えて12時ちょうどに信濃境駅に着いてここで解散となった。




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信濃境駅前を出発 高森下平枝垂れ桜はまだ蕾 丁度アブラチャンの季節
世界三大庭園木
コウヤマキ
コウヤマキの松ぼっくり 高森観音堂に到着
一週間後がいいかも
高森観音堂の
シダレザクラについて
コブシは見頃 信濃境神社の御柱
信濃境神社 信濃境神社



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