<苔の観察会>
《小さな苔の世界を覗いてみよう》
日 時 6月24日(水) 9時〜11時50分
集 合 集合:サンメドウズスキー場駐車場 9時 
天 候 曇り
参加人数 28名(会員24名、一般4名)
コース サンメドウズスキー場駐車場
→(美し森清里線を約1km歩く)
→大門沢入口からの沢沿いの林道付近の100m位が観察地点
→サンメドウズスキー場駐車場(解散)
歩行距離:往復約2q、高低差:60m
案 内 大堀 慎司さん



空は薄曇りで気温が低く、少し寒い。
9時、今日の案内役の大堀さんの紹介の後、早速歩き始める。
駐車場を抜けて美し森清里線を歩く。
舗装道路だが両脇の木々が美しく歩いていて心地よい。

側溝にミズゴケを見つけて大堀さんが少し解説。
ミズゴケは昔、出血時の血を吸わせるのに使われたことでも分かるように保水力があり、
水を吸い込んで、水の蒸発を抑える性質を持つ。
苔は水を根でなく体で吸う。苔にも根のような仮根というものがあるが
(水とか栄養を吸うのではなく)これは体を支える役割をしている。栄養は光合成をして得る。
これは苔類全体に共通するとのこと。

美し森清里線の道は大門沢林道に突き当たる。
突き当たったところに普段は見過ごすような岩がある。
大堀さんに言われて初めて気が付いた。この岩、苔に覆われていた。
日当たりの良いところ岩の上や砂地に生える苔でコバノスナゴケというそう。
日当たりが好きでも光合成には水分が必要で、
傍らを流れる大門川からの水分が上がってくるのでここは苔の好きな環境の場所なのだそうだ。
この岩は実に日当たりのいいところにある。
苔のいるところは薄暗い日のあまり当たらないところと思っていたが全くの偏見、苔の世界は広そうだ。

この岩の向こうから今日の苔観察地に入る。
舗装道路ともお別れで石交じりの林道に入る。
曇り空は相変わらずだが暗くはなく、風もない観察日和となった。
歩く先ところどころにも苔が生え、斜面は苔だらけと言っても過言でないくらいで、
大堀さんは分からない苔があったら教えてくださいと言ってくださるが、
苔を見つけるどころか大堀さんの説明を聞くだけで精一杯、
以下に大堀さんが見つけ、説明してくださった中から主な苔を紹介する。
フロウソウ(一次茎その上に二次茎と伸びて杉のような形になる)
オオスギゴケ(胞子体が馬の鬣のような形。雌雄異株。)
コセイタカスギコケ(杉の形だがずんぐりして平たい感じの苔)
イワダレゴケ(階段状に生育。一年一段伸びる)
ミヤマリュウビゴケ(茎が赤くなる珍しい苔)
タマゴケ(胞子のうが目玉みたいな苔)
フウリンゴケ(斜面が好き。フウリンのような大きな胞のうがつく)
エビゴケ(エビのひげみたいな苔。エビの目に当たる辺りに目のような
胞子のうがつく。火山岩の垂直な面にしか生えない苔)

苔の観察をしているうちにもう11時15分。観察距離は100mくらいだろうか?時間切れだ。
ここから往路を引き返す。

大堀さんは苔を見つけるたびに苔の特徴を教えてくださるが、
やはりそこは小さな苔の世界、ルーペや虫眼鏡でよく見なければ分からない。
苔の種類の判別も見た目だけでは分からず、葉の形は勿論だが、
胞子のう(胞子を包み込んでいる部分)の形なども判別材料の一つである。
胞子のうは苔をよーく見ると苔の上部に出ているポツポツと出ている丸い粒だが
肉眼での形の判別は無理と思うので、これまたルーペの世界である。
本当に小さな世界であるが、良―く見ているとそれなりの命の営みが見えてくるから興味深い。

観察中大堀さんから苔の生育環境についてもお話が合った。
世界に苔は2万種、日本には2千種ほどと言われている。山梨は不明。
苔は乾燥・高温・空気の汚れを嫌う。湿気があって空気がきれいな所は
苔が好きで、大門川沿いのこのような場所は木の幹などにも色々な苔が生える。
苔は環境の変化を教えてくれ、温暖化により苔も大きく影響をうける。
例えば霧の発生が減って苔が生きられなくなることもある。(ex.京都)
環境が悪化すれば苔も生きていけない。

道中、苔だけでなく、オククルマムグラの小さな白い花があちらこちらに咲いていたり、
ヌメリスギタケモドキやマスタケなどのキノコやギンリョウソウも見られ、楽しい観察会であった。

11時50分サンメドウズスキー場の駐車場に到着。無事、解散となった。

今回、リスク回避のため、大門沢入口に車を1台待機したが、歩き途中に疲れた方を乗せるのに役にたった。







大門沢入口に向かう 沢沿いでみつけたミズゴケ 大門沢入口の岩で
ちょっとたちどまってみよう
岩にはコバノスナゴケが、、
水をかけてみる
水がかかるといきいきする
コバノスナゴケ
林道に入ると
コケの数が急に多くなり
大堀さんの説明を食い入るように聞く
フロウソウ  コセイタカスギコケ オオスギゴケ
イワダレゴケ ミヤマリュウビゴケ タマゴケ
フウリンゴケ エビゴケ
オククルマムグラ ヌメリスギタケモドキ



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