< 巣材の分別作業 > |
フクロウの巣箱から回収した巣材は数年前から麻布大学で野生動物の生態について研究されている高槻先生の野生動物学研究室へ
送っています。研究室では巣材に残されている餌となった動物の骨を取出し、動物の種類を特定して食性分析をしています。
今回巣材の分別作業に八ヶ岳自然クラブから数名が参加しました。 |
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麻布大学いのちの博物館。
ここで2017年7月〜10月までの4ヶ月間フクロウについての特別展示会が開かれています。 |
いのちの博物館2階に巣材の分別をするための部屋が用意されています。 |
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分別作業の前にフクロウの身体的特徴や餌となるネズミの骨の構造や形について高槻先生から説明をしていただきました。
参加者は2つのグループに分かれて分別作業をしました |
分別作業は次のような段取りで進みます。 |
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ネズミの骨格標本、この骨がばらばらになって巣材の中に交じっています。
関節から関節まできれいに残っている骨は少なく大抵は途中で折れています。 |
フクロウ巣箱に残されていた巣材をこの容器に一握りくらい取り、ピンセットで探りながら
骨を探します。 |
見つかった骨がどの部位かを判断して骨格図の上に並べていきます。 |
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こちらは社会人、学生、高校生、小学生など若手グループ。
手を上げてどんどん質問しています。活発で積極的で作業はハイスピードです。 |
こちらは八ヶ岳自然クラブから参加した高齢者グループ。老眼鏡を掛け、必死に頑張っていますが
若手のスピードにはかないません。 |
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分別した骨を部位別にシャーレに入れてまとめました。大腿骨、頸腓骨、下顎骨などは
多くありましたが、細い上腕骨、尺骨などは粉砕されたのか少なめでした。 |
作業終了後 高槻先生から一人一人に感謝状が手渡されました。 |
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作業終了後高槻先生にフクロウの展示会場を案内していただきました。 |
自然クラブから提供されたフクロウ巣箱が展示されています。
巣箱右側の板が2枚外されて内部が見えるように工夫されています。 |
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写真の展示コーナー「フクロウギャラリー」には八ヶ岳自然クラブの会員から
提供されたフクロウの写真が展示されています。非常に鮮明な写真で高槻先生も絶賛されていました。 |
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ケースの中には分別作業で取り出されたネズミの骨が数百本綺麗に並べられています。 |
上の写真では少々分りづらいですが、透明なアクリル円筒の上に実物の骨が置かれ、
背後のテーブル上に10倍の模型を置いて分りやすく展示されています。 |
麻布大学いのちの博物館のホームページは
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