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八ヶ岳自然散策

八ヶ岳の巨樹コメツガ

【2006年5月】
地元林業家の案内で八ヶ岳の森にコメツガの巨樹があることを知った。川俣渓谷の林道から真教寺尾根側に登った標高1600㍍余りの所にあり、幹周りが大人三抱え程、推定樹齢400年以上と言われている。幹に劣らず枝周りも大きく威風堂々としていて、400年もの間風雪に耐えてきた姿に神々しさと畏怖を感じた。天然林の中に際立っているこの巨樹は、杣人(そまびと)たちがこの森の守り神としてあがめ育ててきたように思えた。
森は『こもる』という語源からきているといわれ、神々が籠もる所で、巨樹は依代(よりしろ)とされる。県林業研究会編の『山梨の巨樹・銘木一〇〇選』からは漏れたが、別格八ヶ岳の森の守り神として大事に見守っていきたい。
(撮影:青木興家)
このページは、「 八ヶ岳ジャーナル」紙に寄稿した記事を掲載しています。
 
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