トリカブト

【2009年9月】
トリカブトは独特な形の花で秋の山野を賑わせてくれます。 その形からトリカブトであることはすぐに判ります。しかし、仲間の種類が多く、よく似ているため一見して 区別することはなかなか困難です。
外観の烏帽子のようなものは、実はガク片で花弁はその中にあります。 もちろん雄しべと雌しべも内側にあり、下から覗かないと見えません。
昆虫は下から潜り込むようですが、写真のトリカブトをよく見ると烏帽子に穴が空いています。 昆虫が噛み切って中に侵入したか、外に出たのではないでしょうか。
烏帽子に毒はないのでしょうか。 根も減毒すれば漢方薬になるそうです。試してみる気は起こりませんが。 (文・写真 田中正人)