ニホンジカ

【2010年4月】
八ヶ岳自然クラブでは2001年から、県営牧場(北杜市小淵沢町)付近で、 冬季にニホンジカのライトセンサスを行ってきた。
ライトセンサスとは、夜間にサーチライトを照らして、野生動物の生態を観察する手法です。 闇の牧場をサーッと照らすと、シカの眼が光ります。 それを数えて頭数を記録して行きます。お尻のハートマークでも数えます。
この10年間の調査から八ヶ岳周辺でもシカの増加傾向は明らかです。今冬の最多出現数は491頭でした。 林業や農業などへの被害も増えています。また、自動車、列車との衝突事故も少なくないようです。 人とシカとの共存は、可能だろうか、引続き調査を続けながら考えて行きたいと思います。
(文・写真 吉柳 俊孝)