【2017年2月】
山言葉には、面白い表現が沢山ありますが「海老の尻尾」もそのひとつで冬の高山で見られる気象現象です。 真冬の低温時に空気中の水分が氷となって樹木や岩に張り付き、そこに風に送られた霧状の水分が付着して風の方向に伸びると、
まるで海老の尻尾のような形状になります。
因みに、これが大きくなると樹氷となり、更に樹木全体を覆うように成長すると
蔵王や八甲田山で見られるモンスターと云われる自然の造形美を創り出します。
所で八ヶ岳では、北八ヶ岳ロープウェー駅周辺を探索すると雪原のあちこちに「海老の尻尾」が見られます。寒さ対策を万全にして出掛けて見ませんか?
勿論、その後は暖かい「海老天ぷらうどん」がなによりです。又、尻尾はカルシウム等々の栄養価も高いので残さずに頂きましょう。
(文・写真 坂本 鋼治)