
オオルリ |
青い鳥を代表する種として、姿そして鳴き声共にベリーグッドで申し分ありません。オオルリは渓谷沿いの森林を好みますので、渓谷が沢山ある八ヶ岳山麓では多数生息しています。木の梢で囀っていることが多いので、見易い鳥のように思われますが、絶好のソングポストを知っていないと背中の青い色を見るのには苦労をします。頑張って探してくださいね。 |

キビタキ |
森林の鳥と言えばオオルリ、クロツグミ、キビタキでしょうか。その中で一番小さくて動きが速く、林内にいて目立つ場所に出ない為、じっくり観察することが難しい鳥はこのキビタキです。最も楽に観察できるのは、警戒心の弱い渡って来たての時期でまだ葉が茂っていない頃か、繁殖期に入って良く囀る頃がポイントでしょう。とても可愛らしい鳥です。 |

クロツグミ |
以前(10数年前)、八ヶ岳山麓ではほとんど見ることが出来ませんでした。最近はあちこちから、クロツグミの美しい鳴き声が聞こえてきます。嬉しいけれど何故?。日本の野鳥の中で、声が一番美しく、一番複雑に長く鳴く鳥ですから、その歌声には誰しもが聞き惚れてしまいます。それが八ヶ岳では自宅の玄関先で聞けるのですから、そりゃーもー天国に住んでいるような贅沢な気分になれるのです。 |

カッコウ |
夏の高原をイメージする鳥は、間違いなくカッコウですよね。カッコ−、カッコ−と爽やかに目立つ場所で鳴きますので、とても分かり易い鳥なのですが、意外と”姿を見たことない”と言う人が多くいます。いくら目立つ鳥でも、見ようとしなければ見えないと言う良い証明でしょうか。5月中旬頃渡来し、最近数が少ないことが気になりますが、托卵をする習性故、単純にもっと増えてとも言えず心境は複雑です。 |

ノビタキ |
牧草地の多い八ヶ岳高原は、ノビタキ銀座です。他の鳥が見られなくてもノビタキだけは間違いなく見られます。期待を裏切らない信頼できる好い奴なのです。いつも白黒のフォーマルウェアーを身にまとい、礼儀正しく迎えてくれます。ですから、こちらも礼儀正しく観察して脅かさないように気を使いたくなるのです。近くで写真を撮りたいからと言って、牧草地内に入ったりしないようにするのは最低限のマナーですよ。 |

ホオアカ |
ノビタキと同じく牧草地に好んで生息していますが、数も少なく地味に目立つことなく生活していますので、見つけるのにちょっと苦労するかも知れません。見通しの悪い草の上や低木の上に止まり、遠慮がちな小さな短い鳴き声の為に見逃してしまいがちになるのです。しかし、その姿を見つけた時の喜びは大きく、シックな色合いと謙虚な態度に一目惚れすることでしょう。 |

アカモズ |
絶滅寸前と言って良いほど数が減っていて、繁殖場所は非常に限られた場所である為、アカモズ情報は仲間内でもトップシークレットになっています。この一二年の間、八ヶ岳以外では繁殖の確認がされていないのではないかと心配をしています。取り越し苦労であれば良いのですが・・・・・。毎年、姿が見られるかどうか一番心配をしている種です。 |

サンコウチョウ |
数は少ないですが、毎年繁殖をしている場所はあります。その繁殖場所は、近年別荘地開発の影響を受け、森が年々減少している為にいつまでも生息できる状況ではありません。八ヶ岳最大の自然環境問題が、この別荘地開発なのです。早く対策を講じなければ、別荘地が住宅街になってしまいます。人と自然の共存は私達の永遠のテーマなのです。 |

ヨタカ |
どうして全国的にいなくなってしまったのでしょうか。ほとんど絶滅危惧種になっています。アカモズに次いで心配です。私はもう何年も姿を見ていませんし、キョッキョッキョッキョッキョッ・・・・・と単調に長〜く鳴く鳴き声も聞いていません。八ヶ岳山麓は蛾が多いことでも知られている場所ですから、他の場所よりは餌は多くて棲み易いと思うのですが、寂しいことです。 |