エナガ

【2006年3月】
八ヶ岳ではエナガは1年を通して観られる小さな可愛い鳥です。冬になると我が家の周辺で群れているのをよく見かけます。「ジュッジュッ」と鳴きながら木々を飛び渡り、まるで森の妖精のようです。
春になると八ヶ岳でもあちこちで野鳥のペアが観られるようになりますが、エナガの巣作りは早くから始まり2月には巣材であるクモの糸を口いっぱい咥える姿が観られます。エナガの巣は袋状で外装はコケをクモの糸でつづった独特の作りで内装には他の鳥の羽毛や動物の毛を大量に敷き詰め、木の股などにくくり付けます。子育てや抱卵も雄雌共同作業で、子育てを手伝うヘルパーが居るというのも仲良く群れで暮らすエナガらしいところです。
(撮影 市川 進)