【2025年1月】
お正月らしい植物の実を紹介します。「衝羽根(以下:ツクバネ)」の実です。
写真の通り、お正月に羽子板で衝く羽根に似ています。ツクバネの名はそこからつけられたそうです。
ビャクダン科の半寄生落葉低木で、林の縁あたりに自生しています。
樹木の高さは1㍍くらいなので、花も実も見つけやすい高さなのですが、春に咲く花は薄緑色で花弁がなく目立ちませんし、
秋につける実は色づく前は、葉に隠れて見逃してしまいます。
やっとツクバネが目に飛び込んでくるのは葉が落ちた今頃です。
4枚の羽根を付け茶色に色づいた実が枝先についているのでよくわかります。
その実の形の面白さと、寒風の中でも落ちずに頑張っている様子に「今日も元気だね」と声をかけたくなります。
冬の散歩は、葉も落ちて、味気ない風景だけれども、冬ならではの植物がみられる楽しみもありますね。
(文・写真 篠原めぐみ)
このページは、「 八ヶ岳ジャーナル」紙に寄稿した記事を掲載しています。 |
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