【2025年4月】
アズマイチゲ(キンポウゲ科)はやや湿った半日陰の林などの脇で、早春に比較的大きな白い花を咲かせる。
周辺の植物達がまだ葉を広げない3月末に目を覚まして、太陽の光を浴びて花を開き、他の植物が葉を広げる6月には、
地上部が枯れて深い眠りに入る、典型的な「春の妖精植物」である。
この植物も、ご多分に漏れず、八ヶ岳周辺では次第に減りつつある。
数年前に近くの群生地にブルドーザーが入ることを知り、地権者の了解を得て、
八ヶ岳自然クラブと八ヶ岳南麓原生花保存会の有志によって、生育に適している大深沢川遊歩道や泉ビオトープに移植した。
引っ越し先で元気に育っている。
(文・写真 佐藤久江)
このページは、「 八ヶ岳ジャーナル」紙に寄稿した記事を掲載しています。 |
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