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八ヶ岳自然散策

冬の権現岳

【2010年2月】
 長坂町から眺める権現岳は、天を突く堂々たる姿です。天女山登山口ルートで一冬に何回か登ります。 特に、新雪に覆われた樹林の輝きは、雪山の魅力を十分伝えてくれます。
 前三ツ頭直下は厳しい急坂の連続、前爪をしっかり蹴り込み前進します。 稜線では雪煙舞い上がり強い向かい風となります。三ツ頭でストックをピッケルに取り替える。 途中、誰とも出会うこと無く、トレースは風で消え、一人でラッセルしつつ山頂目指す。 頂上直下の岩峰を廻り込む、この僅かな距離が最も危険な場所で、 雪の状態、体のバランス等全神経を集中し慎重に行動します。
 山頂に留まること20分、眼前の大展望をしっかり焼きつけ、下山にかかる。登山口まで往復10時間の行程です。   (文・写真 亀村 平男)
このページは、「 八ヶ岳ジャーナル」紙に寄稿した記事を掲載しています。
 
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