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八ヶ岳自然散策

ニベマシコ

写真 【2024年11月】
ベニマシコ(紅猿子)は、顔が猿の様に赤いことから名付けられたスズメ目アトリ科に属する野鳥で、全長は約15㌢。 胸から腹部が赤く、黒い尾と翼を持ちます。
 日本では北海道と青森県の下北半島で繁殖し、林やヤブのある草原に生息しています。 冬は本州以南の山地や八ヶ岳の落葉樹林のヤブやアシ原でよく見られます。
 繁殖期には、枝から枝へと飛び移ったり、地上を跳ね歩いたりしながらエサの昆虫類を探します。 ツガイで生活し、オスは低木の頂、柵などでさえずります。
 鳴き声は、ピッポまたは、フイッフイと良く通る声で鳴きます。 春の北海道でホウジロのように短くて澄んだ声でさえずっている姿を見かけたことがあります。
 警戒心が強く、写真を撮るのが難しい。冬には同じ茂みで長期に観られます。

(文・写真 市川進)

このページは、「 八ヶ岳ジャーナル」紙に寄稿した記事を掲載しています。
 
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