オカトラノオ(サクラソウ科)
【2006年7月】
八ケ岳南麓では初夏の日当たりの良い草原でよく見られる花です。草原の中で白く長く伸びた花穂(かすい)がよく目立ちます。その形をトラの尾にたとえて名づけられました。「丘に咲く虎の尾」という意味です。一度見たら、名前も形も忘れられない花となることでしょう。高さは60cmから1mくらいで、群れて咲きます。花穂が同じ方向を向いて伸びているのも面白いです。どの方角を向いているのか調べてみるのも楽しいと思います。花穂には星のような形の小さな花がたくさんついていて、下から順に咲いていきます。驚くことにオカトラノオはサクラソウの仲間です。見た目には全く似ていませんが、花のつくりがサクラソウと同じなのです。(撮影:竹内 時男)