ミヤマクワガタ(深山鍬形)

【2008年8月】
夏になると標高の高い八ヶ岳高原でも子供たちの大好きな虫たちが活動を始めます。その中でもミヤマクワガタは、いかにもクワガタムシらしい風貌から高い人気を誇っています。
「深山」とは山奥の意味で、標高の高い山間部によく見られることが名前の由来です。冷涼湿潤な環境を好む昆虫で、八ヶ岳は生育に適しているのでしょう。
頭部に冠状の突起があるのが外見上の最大の特徴で、大きさとしてはオオクワガタを除けば日本最大級です。体には細かい毛が生え金色から褐色に見えます。クワガタムシの中では飛翔性が高く、灯火等にも飛来してきます。
暑さに弱いクワガタであるため、地球温暖化が進むと、早く絶滅してしまう可能性のあるクワガタとも言われています。(撮影:五十嵐 正博)