冬芽の観察
【2011年12月】
落葉樹は晩秋に葉を落とし休眠状態で冬を過ごします。そして、春の芽吹きのために準備されたものが冬芽です。
庭にシラキの木がありますが、枝先にとんがり帽子をかぶった子供の可愛い顔の冬芽を見つけました。 帽子の部分が頂芽で顔が葉痕です。 葉痕は維管束痕の個数や並び方が多様で、木の名前を知るヒントになります。
冬枯れの樹木が寒さに耐え、冬芽が来るべき春に備えている姿を見ると生命の息吹きを感じます。 ルーペを片手に冬芽の観察は冬の散策の楽しみです。 ちなみに庭のシラキは夏は葉が繁り、冬に見た葉痕は小さくなって残っていました。
(文・写真 坂本房江 )