【2019年1月】
トイレに起きたついでにカーテンを少し開け夜空を見ると、星がきらめいている。
外に出ると、降ってくるかと思うほどの満天の星。
金子みすずは、昼間だって星はあるんだよと、見えないものにも思いを馳せたが、
やはり星を見るには夜だ。
都会では街のあかりでクリアでなくなったが、ここ北杜市ではまだまだ星を浮かび上がらせる闇夜に恵まれている。
双眼鏡で観察すると、こんなにもびっしり、と驚く。
耳を澄ますと、小海線を走る夜汽車の音や鹿の鳴き声も。 星空がよく見える闇の世界や 八ヶ岳、南アルプスと出来方の違う山脈、
さらには、身近にフォッサマグナの露頭が観察できる地形は 地学に関する、わが町の大きな資産。少し目を向けてみませんか。
(文・写真 高木 宥)