【2020年2月】
毎朝の散歩道で、思いがけず水浴び中のキクイタダキに遭遇しました。
人が来たことを全く気にもとめず、無心にバシャバシャ、バシャバシャ。水溜まりの中に羽や頭を浸して、
何度もしぶきをあげて、夢中で水浴びをしていました。ひとしきり浴びた後は近くの木の枝にとまり、
陽の光の方に向かって羽を広げて乾かしていました。
バードウォッチングをしていると、相当の距離を取っていても大抵は野鳥に警戒されてしまい、
何だか追い回しているようで申し訳ない気持ちになります。こんな風にリラックスしている姿に出会うことが出来たことはとても幸運で、
時がとまったような不思議な体験でした。
これからも彼らの営みを脅かすことなく、そっと見守るように観察していきたいと思います。
文・写真 松岡 しずか